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2012年11月 9日 (金)

「図説 江戸吉原の本」 遊里史研究家・渡辺憲司氏

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図説 江戸 吉原の本 (洋泉社MOOK)

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遊里を知れば、江戸が見えてくる! 

先月、刊行されたばかりだが、早速購入。

吉原、アダルトな界隈を連想するが、そっち方面はなくて、吉原の歴史についてのログ。

酉の市も開催~本年は二の酉なので8&20日、散策ついでに遊里史巡りもしてみたい。吉原の昼間は夜とは違い、意外に?静かな風景なのです。

歴史ファンなので、江戸の文化、大衆娯楽~歴史の中の1ページではあるが、あまりうかがい知り得られない江戸文化~遊里史を学んでみる。

遊里については特別に詳しい訳ではないが、遊郭の建築様式、遊里を通して描かれる江戸の暮らしや庶民娯楽・文化、そして日本の近世文学研究者として名高い遊里史研究家の渡辺憲司氏も寄稿されています。

歴史ファン的には、遊里史と云えば渡辺憲司氏、その御名前が必ず出てきます。そのくらい遊里史に於いては欠かせない識者です。

タモリのTV番組「ブラタモリ 第9回 江戸の盛り場 吉原編」の吉原遊里探索でもナビゲーター役で登場され、特に震災後の「卒業生のメッセージ」 が一躍ネット上で大きな話題となった件もある方です。

渡辺憲司氏、現在は某中高の校長先生をされていますが、私が数十年前の同高の卒業生でもあるので、渡辺憲司校長先生には特別な思い、と云うか歴史ファンとしても唯ならぬ思い入れがあります。

高校時代、歴史や社会の先生とは一番親しかったので、今思うと、あと数十年遅く生まれていたら・・・・と。歴史を語られる渡辺憲司校長先生は実に楽しそうで、面白く、まるで当時の生活様式が浮き出てくるような語り口で、あぁーホント、生徒としても出会いたかった。

図々しくも御会いしたいと思いつつ、本年の文化祭も他の用事で叶わなかった。著書「吉原の落語」「江戸文化とサブカルチャー」を始め、サインを頂けたらと。

それに、過去に住んでいた住家が料亭(聞こえは良いが実際は遊郭)跡~家屋の構造、廊下、部屋、厠、階段、回廊楼などの建築様式で、住居用に一部を改築したとは云え、かつての遊郭の面影を忍ばせる箇所が随所に残っていた。カメラで写したネガフィルムを持参して、校長先生と遊里談義、素人ながらに同校出身生徒の誼で願わくば、でもある。

料亭跡(元遊郭と云う事を明確には言及していないかも?)を改造した建物で「くしあげ」の有名な御店も近所にあり、数十年前には小学校の同級生もアルバイトしていた、個人的にはお気に入りの御店。「くしあげ」ったって、大阪の串かつとは異なる、昭和モダンなチョイとオシャレな作りの店内で味わう飲食は格別な旨味に感じます。

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なかなか趣のある建物

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楼閣の格子からの照明が映える、風情のある建物

遊郭が身近な処に沢山あったと云うのが、歴史ファン的な遊郭への興味の一歩だが・・・・。

幼少時に友人の家に行くと土蔵があり~その土蔵で遊女を折檻していた部屋とか云われ・・・・子供を怖がらせるような逸話(多分、土蔵で遊んだらダメの遠ざける意味かも)も記憶に残っている。

図説 江戸 吉原の本」

江戸幕府公認の遊郭。郭内や郭外の様子、遊郭と云う当時の文化発信場所、花魁の衣装や化粧、そして暗闇の部分~投げ込み寺、浄閑寺など、遊女の哀しい歴史も皆間見れる。

錦絵と云う、当時でいうところのブロマイド。人気のある遊女のブロマイドもあったなんて、何となく?現代の(ブロマイド自体が昭和的ではあるが)芸能文化とも似通う対比ニュアンスも面白い。

本を片手に350年ほど前の街並(痕跡)も地図をたよりにブラブラしてみるのも楽しそう。

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