「知られざる軍都 多摩・武蔵野を歩く」
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戦跡巡りは関心有る分野なので機会あれば巡ってみる事が多い。
街を歩くと意外に戦跡~ひっそりした小さな遺構から建築、旧軍関係物などに遭遇する事は多い。
身近でも、近所にある石造の防火水槽~なんでも戦時中の空襲で使用?、らしい。(今は蓋をされているが、偶に金魚を飼っている光景も目にする)。児童公園の横にひっそり空襲被害を鎮魂する地蔵さんの存在も大人になってから判った。
本書は旧軍関係の多摩・武蔵野地帯の遺構を巡る、云わば「負の遺産」であるが、軍事的遺跡、近代建築様式、廃墟の側面、思想的な背景とは一線を駆す、個人的には身近な処に存在していたという旧軍遺構の歴史観点から多いに興味を持った。
<戦争に対する思慮や観点については素人故、曖昧で明確な定義は持っていない>
調布飛行場の掩蔽壕、三鷹の「首都防衛高射砲陣地跡」~現在は保育園敷地内、など、遺構が残っている。
やはり気になる、と云うか、通っていた大学が旧軍遺構そのものだったので、探求心を擽られてしまう。知らないで座っていたり、駄弁ったり、何やらかんやらしていた場所、隠された訳ではないが知らなかった件は知れば知るほど衝撃的だった。
陸軍登戸研究所については以前にもログっているので参考に。
:2010年11月29日 (月)明治大学平和教育登戸研究所資料館
:2010年11月30日 (火)旧・陸軍登戸研究所 風船爆弾&鴈札の製造 In生田
:2010年12月 1日 (水)旧・陸軍登戸研究所から学んだ、平和を願い&平和に感謝
日常から姿をひっそり消したかのように、でも、その遺構は残存しており、過去の姿を投影してくる。寝た子を起こすニュアンスも否定は出来ないが、歴史的な事実が残存している事を知る機会にはなった。
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