夕張 ラーメンのんきや
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夕張にあるラーメンのんきや
北海道では札幌の味噌、旭川の醤油、函館の塩~なんて云われもあるが、俺にとって夕張ラーメンのんきやの『塩ラーメン』は絶品ラーメンのひとつだった。
北海道へ転勤、最初は北の大地・・・・で寂しさと友達が居ないのと諸々飛ばされ感で辛い時期もあったが、発想転換!北海道ドライブや自然を楽しめる経験はかけがえの無い事だと閃いてから在道時代の生活が楽しく変わって行った瞬間!
営業所でどこに遊びに行くんだ?と尋ねられ、夕張!って言うと大抵小馬鹿にされてたなぁ~だいたい、道内の方々は遠足旅行で石炭の村へ行ってたみたいで・・・・”夕張へ行ってもなんもないしょ”なぁんて感じで茶化された。
営業担当地域が夕張市に隣接していた事もあり、「幸福の黄色いハンカチ」ファンとしても、夕張メロン好きとしても、キネマ街道~映画の看板などが掲げられている街、バリバリ夕張のCM、内地者の俺的には魅力ある場所が沢山あった。
特に夕張鉄道の廃線跡巡りは楽しかった。
芦別からドライブして桂沢湖を通り、三笠鉄道博物館、三笠博物館で恐竜化石や集治監や炭鉱の歴史、真っ黒になった炭鉱夫が銭湯に入浴している写真が特に印象に残ってる。
札幌方面からドライブ、長沼ジンギスカンを食って、ハイジ牧場で遊んで夕張入り。
テラノの4駆ドライブが超楽しかった。
石炭の歴史村~あの真っ暗になるエレベーター、キネマ館、遊園地、懐かしい。
めろん城~当時も大した?館内じゃなかったけど、外観の城郭は見事たえあった。夕張メロンワインも懐かしい。今や、ロードサイドな巡り・・・・
そして、夕張に来たら、必ず、のんきやで塩ラーメンを食すのが恒例となってた頃。
当時は、坂の途中の、炭鉱長屋?みたいな木造家屋のカウンター数席の小さな店内で、のんき婆さん(のんきはのんきじゃなくて名字)が作る塩ラーメンが絶品の美味さだった。
いたってシンプルなラーメンで、特に何がどう、何がこうだ~と云うラーメンじゃなかったが、あの、のんき婆さんが一人で作るラーメンの温もりみたいな味?、とにかく、理屈抜きで美味い味、かつての炭鉱町で食う!みたいな感が美味さを倍増。
少なくとも10数回以上は食してた。
最後にのんき婆さんの塩ラーメンを食えたのは10年?15年以上前か・・・・?
婆さん亡き後を親戚関係の方が継がれた件を映画祭関連記事で知っていた。
今回、夕張に行ける機会があったので、のんきやで食おう計画を目論む!
朝・昼食を抜いて千歳に降り立つも・・・・ちょうど時期的に春節にあたり、大量の荷物積み込みで飛行機の出発時間も遅れイライラ、到着すれば更に荷物受取りで遅れに遅れヘトヘト・・・・いや~ベルトコンベアーの荷物受取り口から紐で括られた段ボールの山、妙にデカイスーツケースの山、出てくる出てくる、今まで生きて来た中でこんなに大量のベルトコンベアー状態を見た事が無い!!!!
(とりあえず、朝飯を食う)
腹減り朦朧なりながら、何とか夕張到着。
暫く振りの記憶辿りながら、徒歩でのんきやへ
鬼寒ー 手袋無しでキツイ
道路が寝雪で滑る滑る~ガチガチのツルツルアイスバーン
閉まってる
閉まった店内の結露の水滴が、さっきまで営業されていた光景を彷彿させる。
映画祭の時は営業時間長めになるのか~なんて、身勝手な妄想は甘かったなぁ
暫く振りのラーメンは幻と消えた・・・・
翌日のリベンジだ!
坂道を下るのが怖くなってきた。
遠回りだけど、懐かしきキネマ街道を迂回してトボトボ歩く
以前の思い出より、一層の寂れた感と夕暮れの気温下降による寒さの痛さ、通行人すらほとんど居ない寂しさ、ところどころ雪に埋もれたままの廃屋?店舗?
静けさや肌に浸み射る寒さかな
At夕張で1句
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