村川監督作品「獣たちの熱い眠り」
獣たちの熱い眠り
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80’s村川監督アクション映画作品の中でも、優作関連を除いて自己最高位のランク付けをしたい劇場公開作品。
劇場公開時はカネがなくて封切り映画館へ行けず・・・・もっぱら名画座、三本立てとか。
深夜TVで観た時の記憶も未だ脳裏に焼き付いている。
ねじりネクタイ?中尾彬のにくたらしい悪役(当時はブルドッグのような形相が印象)とか、石橋蓮司の不気味で陰湿な雰囲気の存在感たるや~ホラー顔負け怪演技
蘇金の岸田森も同じく不気味だったが、キャラクターが見事に立った作品でもある。
V3仮面ライダー宮内洋氏、水戸黄門・伊吹五郎氏も出演。
主人公は多分?スポーツマンと云う設定からも雰囲気だしで日サロ焼けっぽい気もしてたが、ハードボイルドの主人公は浅黒く日焼けした肌で野生味を醸し出すのが通例、例え一つの演出だろうが、映画観賞にそんなことは関係ない、とにかく見た目の感情移入がし易いかどうか。
原作は勝目梓のハードボイルド
主演 三浦友和
それまでのグリコ御菓子、さわやか系友和イメージ路線を覆すハードボイルドアクション作品、濡れ場も艶も狂気も男の背中感も哀愁も
サングラス、トレンチコート姿がニヒル
怪我した手を洗い流すシャワーのシーン、男の背中越しのカットがハードボイルド。
その後の悲しきヒットマン、アウトレイジ
”今度はオレが攻める番だ!”
このデカイポスターはガレージに掲げてた、くらいの村川監督作品ファン!
クルマのエンジンスタート時に己の気分も何かアゲてた?
「獣たちの熱い眠り」なんとかDVDとか映像でもう一度観賞したい作品。
村川監督のVシネ作品「野獣都市 天使の囁き」
村川監督作品に登場するヒロインは美しい~りりぃ、中島ゆたか、風吹ジュン、ハードボイルド作品にふさわしい危険な美女の登場も作品に深みを刺す。
濡れ場の演出も村川監督ならではのハードな官能的素晴らしさ。
撮影監督は仙元誠三氏。
村川×仙元のタッグ、遊戯シリーズ蘇金etc、そして「さらばあぶない刑事」でも同じタッグ、もうシビレまくり~
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